どうも、つんたろーです。
今日は、スワップポイント サヤ取りトレード(両建てトレード)のうち、私が実行している「同一口座内で両建て」する方法について、紹介します。
「同一口座内で両建て」するとは
まず最初に、「同一口座内で両建て」するとは、どういうことか、簡単に説明します。
「スワップポイント サヤ取りトレード(両建てトレード)とは」の記事で書きましたが、「同一口座内で両建て」するというのは、複数のFX業者を利用することなく、1つのFX業者の、1つの取引口座の中で、買いポジションと売りポジションを両方持つということ。
同一口座内での両建て
- 1つのFX業者のみを利用
- 1つの取引口座のみを利用
- 1つの通貨ペアの買いと売りのポジションを両方持つ
そして、買いポジションと売りポジションの値動きによる損益を相殺した上で、スワップポイントのみを利益として得るという方法です。
一般的なスワップポイント サヤ取りトレードの場合は、異なるFX業者を利用し、異なる取引口座で「買い」と「売り」のポジションを保有する、という方法で行います。
それに比べて、1つのFX業者の1つの取引口座を利用するこの方法は、非常にお手軽で、簡単に始めることができる。
そのため、初めて行う方にもオススメです。
とはいえ、単に「お手軽な」だけではなく、とっても大きなメリットもありますから。
ぜひ、じっくりと読んでみてください。
同一口座内で両建てするメリット
では、さっそく、同一口座内でスワップポイント サヤ取りトレード(両建てトレード)を行うメリットについて、説明していこうと思います。
スワップ サヤ取りのリスク
このメリットについて書く前に、まず、スワップポイント サヤ取りトレードの一般的なリスク(複数業者を利用してスワップ サヤ取りする場合のリスク)について。
スワップポイント サヤ取りトレードには、いくつかのリスクがあります。
スワップ サヤ取りのリスク
- スプレッド
- スワップポイントの変動
- ポジションの強制ロスカット
※詳しくは「スワップポイント サヤ取りトレードの「リスク」」を参照
この中で、最も気をべきリスクは、3つ目の「ポジションの強制ロスカット」。
これは、複数のFX業者を利用してスワップポイント サヤ取りトレードを行う場合に発生するリスクなんですが。
簡単に説明すると、
買いと売りのポジションのうち、含み損が発生しているポジションにおいて、含み損が大きくなり過ぎてしまい、必要証拠金を保つことができなくなり、強制的に決済されてしまう。
その結果、含み損で留まっていた損失が、確定してしまうということ。
そして、この一方のポジションが決済されいることに気付かずにいると、その後の値動きで含み益が小さくなってしまい、損益の差引で大きな損失を被ることもありうる。
(どういうことか知りたい場合は、「スワップポイント サヤ取りトレードの「リスク」」を読んでみてください。)
こうならないためには、各FX業者の口座で保有しているポジションの含み損の状況を、こまめに把握することが必要です。
そして、必要に応じて、FX業者の口座間で資金を移動したり、追加資金を投入するなど、徹底した資金管理を行うことが重要になります。
同一口座で両建てするメリット
しかし、同一口座でスワップポイント サヤ取りトレード(両建てトレード)を行う場合、先ほど説明した「強制ロスカット」のリスクがありません。
なぜなら、
1つのFX業者の同一口座で買いと売りのポジションを持っているため、口座内で含み損と含み益が自動的に相殺されてプラスマイナス ゼロとなり、口座資金が削られることが無いから。
これはつまり、
どれだけ大きな値動きが発生したとしても、強制ロスカットの心配をする必要が無く、
必要証拠金を割り込んで強制ロスカットになるのを回避するため、手間のかかる資金管理をする必要が無い、
ということ。
同一口座の両建てメリット
- 大きな値動きによる、強制ロスカットの心配が不要
- こまめな資金管理が不要
強制ロスカットで、損失だけ確定してしまうという心配が無いというのは、もちろん大切ですが。
作業面で見た場合、資金管理が不要だというのは非常に大きなメリット。
資金が潤沢にあれば、含み損を抱えているFX業者の口座へ追加資金を投入すれば済むので、そこまで手間はかかりません。
ですが、ギリギリの資金で運用している場合、
- 含み益の発生しているFX業者の口座から資金を抜き出し、
- 抜き出した資金が銀行口座等に反映されるのを待ち、
- 含み損を抱えているFX業者の口座に、資金を投入する
という、時間も、手間もかかる資金管理の作業を行う必要がある。
最悪の場合、この作業を行っている間に含み損が大きくなり、強制ロスカットになってしまう可能性もある。
同一口座でスワップポイント サヤ取りトレードを行う場合、これらの手間やリスクが無い。
これは、かなり大きなメリットですよね。
同一口座内で両建てできるFX業者
こんな大きなメリットのある「同一口座内でのスワップポイント サヤ取りトレード」ですが、実行するためには、FX業者の選定がとても大切。
というか、特定のFX業者でしか、行うことができません。
そのFX業者選びのポイントは、
買いと売りのポジションのスワップポイントの差引が、
プラスになる通貨ペアがあること。
同一口座内で両建てするポイント
- 買いポジションと売りポジションのスワップポイントの差引が、「プラス」になる通貨ペアがあること
すごく当たり前な話ですよね(笑)
でも、試しに、いくつかFX業者を見てみてください。
おそらく、買いと売りのスワップポイントを比較した場合、プラスになるスワップポイントより、マイナスになるスワップポイントの方が大きいはず。
このように、一般的なFX業者においては、プラスのスワップポイントよりも、マイナスのスワップポイントの方が大きい。
そのため、1つのFX業者の同一口座内で両建て、つまり、スワップポイント サヤ取りトレードを行うと、収支はマイナスになってしまう。
だから、ほとんどのFX業者では実行が不可能なんです。
ただし。
中には、同一口座内で両建てしても、スワップポイントの収支がプラスになるFX業者がある。
そのFX業者の1つが「GemForex」。
この業者は、私がスワップポイント サヤ取りトレードに利用しているFX業者。
参考までに、これを見てください。
これは、「GemForex」のスワップポイントですが、この赤枠で囲まれたドル円のスワップポイントが、買いも売りも、プラスになっているのが分かります。
つまり、買いポジションを持ったとしても、売りポジションを持ったとしても、プラスのスワップポイントが発生する。
ということは、両建てしたとしても、スワップポイントの収支はプラス。
1つのFX業者の同一口座内でスワップポイント サヤ取りトレード(両建てトレード)を行う場合は、こういうFX業者を利用する必要があります。
ちなみに。
業者によっては、両建て(アービトラージ)を禁止しているところもありますので、そのあたりも十分注意が必要です。
(「GemForex」は、現時点で両建ては禁止されていませんので。)
同一口座内で両建てする業者選び
- 両建てが禁止されいないこと
- 両建てした場合にスワップポイントがプラスになる通貨ペアがあること
同一口座内で両建てするデメリット
ここまで、同一口座内でスワップポイント サヤ取りトレードする場合の良い面(メリット)を中心に見てきましたが、デメリットはないのか?
デメリットも、あります。
それは、複数のFX業者を利用してスワップポイント サヤ取りトレードを行う場合に比べて、スワップポイントの収益が小さい、ということ。
以前、調べてみたところ、国内のFX業者を2社以上利用して「スワップポイントさや取りトレード」を実行する場合、1日あたりのスワップポイント収入は、10万通貨あたり約200円。
対して、「GemForex」の場合は1日あたり約50円。
スワップ収入比較
- 国内FX業者2社利用=200円/日
- GemForex利用=50円/日
※10万通貨あたり
そのため、ある程度まとまった収入を得ようとする場合、取引数量を大きくする必要があります。
ただ、「GemForex」は海外のFX業者でレバレッジも1,000倍と大きいため、少ない資金からでも十分に取引数量を確保することが可能です。
同一口座内の両建て特有リスク
最後に、同一口座内でスワップポイント サヤ取りトレードを行う場合に特有のリスクについて。
これは、非常に重要です。
このリスクを知らないと、資金がスッカラカンになってしまいます。
なので、ぜひ理解しておいてください。
先ほど、同一口座内の両建ての場合、買いと売りのポジションの含み損益が自動的に相殺されるため、含み損による「強制ロスカット」は発生しない、という話をしました。
しかし、正確に言うと、
「値動きが原因となる」含み損による強制ロスカットは、発生しない。
ということ。
つまり、「値動きが原因ではない」含み損による強制ロスカットは、発生します。
では、値動きが原因ではない含み損とは、何なのか?
それは、「スプレッド」。
スプレッドとは、買いと売りのレートの差のことで、これは損失となります。(スプレッドについて、詳しくは「スプレッドとは何か?その影響とは?」を参照)
そして、このスプレッドは必ず一定の幅を保っているものではなく、相場の状況、特に急激な値動き発生時に、大きく広がったりします。
大きく広がるということは、損失(含み損)もそれに合わせて大きくなるということ。
そして、あまりに広がり過ぎると、膨大な含み損が発生して口座の資金が削られ、最悪の場合、必要証拠金を下回って、強制ロスカットになる。
そうなると、損失が確定して、資金をごっそり、失うことになります。
このように、同一口座内でスワップポイント サヤ取りトレードを行う場合にも、強制ロスカットが発生し、大きな損失が発生するリスクがある、というのを理解しておいてください。
(同一口座で両建てする場合の強制ロスカットについては「スワップポイントさや取りトレードで最も注意すべき「強制ロスカット」」を見て、しっかりと理解しておきましょう。)