どうも、つんたろーです。
今日は、同一口座内で行う「スワップポイント サヤ取りトレード」(両建てトレード)で最も注意すべき「強制ロスカット」について。
「スワップ サヤ取り」にリスクはあるのか
スワップポイント サヤ取りトレードは、為替レート変動による損失が発生しない。
これはつまり、通常のFXトレードで起こりうる、最も一般的なリスク(損失)が無いということ。
そのため、「スワップポイント サヤ取りトレード」は、かなり安全・安心なトレード手法だと言えます。
さらに、「GemForex」を利用した場合、同一口座内で両建てポジションを保有することが可能となるため、異なるFX業者を利用した両建てトレードのように、資金管理をする必要も無い。
完全に「ほったらかし」でスワップポイント収入を得る、非常に安定した投資をすることが可能。
(詳しくは「同一口座内でのスワップ サヤ取り(両建て)トレード」を参照)
つまり、この同一口座内での「スワップポイント サヤ取りトレード」は、
- FXトレードのスキル不要
- 資金管理も不要
という、FXトレード初心者にも安心して実行できるトレード手法です。
ただし、リスクが「全く無い」わけではない。
「スワップ サヤ取り」で最も注意すべきリスク
まず、スワップポイント サヤ取りトレードには、以下のようなリスクがあります。
スワップ サヤ取りのリスク
- スプレッド
- スワップポイントの変動
- ポジションの強制ロスカット
(詳しくは「スワップポイント サヤ取りトレードの「リスク」」を参照)
上記のリスクは、同一口座内での両建てトレードに限定するものではなく、あくまで一般的なスワップポイント サヤ取りトレードのリスク。
この中で、同一口座内での両建てトレードで最も注意すべきリスク、それが、
強制ロスカット!
強制ロスカットとは、保有しているポジションで「含み損」が発生し、口座資金が保有しているポジションの必要証拠金の額を満たさなくなった場合、それ以上の損失発生を避けるため、自分の意思とは関係なく強制的にポジションが決済されて、損失が確定するシステムのこと。
これが発動してしまうと、強制的に損失が確定して、資金がゴッソリ減る。
下手すると、ゼロカットになって、資金が全て無くなる。
※ゼロカットとは
急激なマイナスの発生で強制ロスカットが間に合わない場合、借金が発生しないように資金0円で強制決済してくれるシステム。海外FX業者で多く見られる。
そう!
資金が全て無くなる!
そのため、この強制ロスカットは、最も注意しておく必要がある。
しかし、ここで疑問が1つ。
そもそも、「GemForex」を利用した同一口座内でのスワップポイント サヤ取りトレードの場合、同一口座内でポジションを両建てしているため、為替レートの変動による損益が発生しない。
ということは、「含み損」も発生しないのでは?
答えは、含み損は「発生する」んです。
同一口座内の両建てトレードで「強制ロスカット」する原因
同一口座内での両建てトレードで含み損が発生する原因は、値動きによる損失ではなく、スプレッド。
(スプレッドとは?という方は「スプレッドとは何か?その影響とは?」を参照)
このスプレッドは、別にスワップポイント サヤ取りトレードに限った話ではなく、通常のトレード手法でも、スプレッドによる損失は発生している。
とはいえ、含み益や含み損に溶け込んでいるため、意識されていないことが多い。
しかし。
同一口座内での両建てトレードの場合、為替レートの含み損益はプラスマイナスゼロとなるため、単純に、スプレッドによる含み損だけが目に見える。
そのため、スプレッドの損失をはっきりと認識できる。
ここで注目しなければいけないのは、
同一口座内での両建てトレードの場合でも、スプレッドにより「含み損」が発生するということ。
値動きによる損失が発生しない同一口座内での両建てトレードにおいても、スプレッドによる含み損というのは、例外なく発生する。
更に。
スプレッドの幅というのは、常に一定ではなく、為替相場の状況によって、広がったりする。
これはつまり、そのスプレッド幅の変動により、スプレッドによる含み損も変動する。
当然、スプレッドが大きく広がったりすれば、その分、大きな含み損が発生するということ。
ということは、スプレッドが広がり過ぎると、スプレッドによる含み損も大きくなりすぎてしまい、その含み損によって強制ロスカットに至ってしまうこともありうる。
さらに付け加えると。
この「GemForex」を利用した同一口座内での両建てトレードの場合、スプレッドによる強制ロスカットを誘発しやすい。
スプレッドによる強制ロスカットを誘発する理由
では、「GemForex」を利用した同一口座内での両建てトレード、つまり、スワップポイント サヤ取りトレードが、スプレッドによる強制ロスカットを誘発しやすい理由はなにか?
それは「スワップポイントの収入が小さい」から。
「GemForex」を利用した場合のスワップポイントの収入は、10万通貨あたり1日25円。
買いと売りの両方のポジションで10万通貨ずつだと、1日あたり50円の収入。
確かに小さい。
で、収入が小さいと、どういう思考に走るか?
「そうだ、保有数量を増やそう」
保有数量を10万通貨から100万通貨に増やすと、1日あたり500円の収入。
年間で約18万円の収入。
イケる!!
海外FX業者の「GemForex」の場合、レバレッジの倍率は1,000倍と十分な大きさ。
少ない資金でも取引数量を増やすのは簡単。
しかし。
取引数量を増やせば、スプレッドによる含み損も増える。
スプレッドが0.3pipsだった場合、10万通貨あたり▲300円の損失。
買いと売りの両方のポジション分発生するため、▲600円の損失。
じゃあ、取引数量を100万通貨に増やすと?
スプレッドがそのまま0.3pipsだった場合、▲6,000円の損失に増加。
このように取引数量を大きくした状態で、為替変動が激しくなり、スプレッドが3.0pipsまで広がると、どうなるか?
なにもしていなくても、含み損は▲60,000円に急増。
このとき、資金が60,000円未満であれば、その時点で強制ロスカットが発生。
ゼロカットとなり、資金が全て、無くなってしまう。
ちなみに「GemForex」の場合、これまでスプレッドの変動を監視した結果、通常は0.3pips前後のスプレッドも、朝の時間帯だと15.0pipsくらいまでは当たり前のように広がる。
過去、アップルショックの時には180.0pipsくらいまでスプレッドが広がったらしい。
つまり、売りと買い100万通貨ずつでトレードしたとしたら、
- スプレッド15.0pips=▲300,000円
- スプレッド180.0pips=▲3,600,000円
と、とんでもない含み損が、一時的に発生することになる。
これは、スプレッドの広がりによる瞬間的な損失ではあるため、スプレッドの幅が元に戻れば、その損失も解消される。
しかし、資金が少なければ、スプレッドが広がった瞬間に資金不足に陥り、強制ロスカット(最悪の場合、ゼロカット)になる。
このように、
- スワップポイントの収入が小さい
↓ - 取引数量を増やして、収入を増やそうとする
↓ - スプレッドの含み損で強制ロスカット
↓ - 元金とコツコツ貯めた利益を全て失う
という黄金パターンの出来上がり。
「スワップ サヤ取り」で強制ロスカットを回避する方法
この同一口座内での両建てトレードにおいて、強制ロスカットを回避するために大切なこと。
それは、
- たくさんの利益を得たいという欲を抑える
- 強制ロスカットを発生させないように取引数量を抑える
こと。
同一口座内でのスワップポイント サヤ取りトレードは、自分の時間資源を極力使わず、手間をかけず、かなり良い利率で資金を運用ができるトレード手法なので、それ以上に、あまり欲張らないこと。
これが最も重要。
これを念頭に置いて、安全な取引数量で運用することが大切。
※取引数量の管理に必要な計算は、「「スワップポイント サヤ取りトレード」の適切な取引数量の計算」の記事を参照。
「GemForex」を利用した同一口座内での「スワップポイント サヤ取りトレード」は、完全放ったらかしの、完璧な不労所得。
そのため、取り入れたいトレード手法であることは間違いない。
あとは、リスク管理をしっかりしさえすれば、かなり低リスクのトレード手法。
しっかりとリスクを認識して、自分の資金と相談して無理のない取引数量でトレードすること。
これさえ間違えなければ、「ほったらかし」で「お金に働いてもらう」という、理想的な副収入になります。