今回は、アイネット証券で提供しているリピート系システムトレード「ループイフダン」について、知らないと危険な仕組みと注意点について、まとめてみようと思います。
↓ひとポチ応援お願いします♪
にほんブログ村
皆さんは、アイネット証券のループイフダン、利用して運用していますか?
この広告からもわかる通り、「初心者にも簡単に運用できる」ということで、最近かなり口座数が増えているみたいです。
その流行に乗っかって、私も開始してみようかと思い、色々と本を読んだりしているところなんですが。
確かに簡単!
でも、何か違和感を感じる・・・。
ということで、色々とループイフダンについて考えてみて、その仕組みと注意点をまとめてみようと思います。
ループイフダンの基本的な仕組み
まず始めに、アイネット証券のループイフダンについて、その基本的な仕組みを簡単にまとめてみようと思います。
ループイフダンを利用してFXトレードをする場合のポイントは、以下のとおりです。
ループイフダン運用ポイント
- 買いか売りかを決める
- 取引数量を決める
- 買いや売りの注文をループさせる値幅を決める
- 最大ポジション数を決める
- 損切りの有無を決める
ループイフダンでトレードを開始するためには、これらの項目を設定する必要があります。そして、これらの設定の仕方によって、最終的に勝てるかどうかが決まってくると思われます。
そのため、これらの項目に注目しながら、注意点について考えていこうと思います。
ループイフダンの仕組みとリスクリワード比率
最初に覚えておきたいのは、ループイフダンの1回のポジションにおける、リスクリワード比率について。
ループイフダンは、トレード開始前に設定した「値幅」で売り買いを繰り返し実行する仕組みのシステムトレードです。
仮に1円(100銭)の幅で売買を繰り返すように設定した場合、考え方は下の図のとおりです。
ループイフダンの利益について
まず、利益については、1円(100銭)の値幅に設定しているため、必ず1円(100銭)上昇した時点で確定します。
ループイフダンの損失について
逆に損失の仕組みは、最大ポジション数やロスカットの有無によって変わるため、損失額は固定された値ではないです。
仮に、損失の最小値を考えるならば、最大ポジション数を1として、1円(100銭)値幅で損切りする形になります。
この時のリスクリワード比率は「利益:損失=1:1」より「1」となります。
これはつまり、勝率が50%以上で勝てる仕組みのトレードだということ。
逆に、損失の最大値を考えるとすれば、その通貨の価値が無くなっていまう値幅、つまり「100円」を用いて考える必要があります。
この時のリスクリワード比率は「利益:損失=1:100」より「0.01」となります。
この場合は、勝率が99%以上でなければ最終的に勝てない仕組みのトレードということ。
ループイフダンの仕組みは「損大利小」
ここまでのループイフダンの利益と損失の関係ををまとめると、このループイフダンという手法は、1回当たりのポジションの勝率が50%~99%必要となる仕組みということになります。
そして。
ここまで見てきて勘の良い方はお気づきかもしれませんが。
このループイフダンは、FXトレードで負ける場合の鉄板とも言うべき、「コツコツドカン」の「損大利小」になりうる仕組みのトレード手法と言えると思います。
そのため、ループイフダンでのトレードでは、極力損失を確定させず、とにかく勝率を高めるルールを採用する必要があります。
「強制ロスカット」の仕組みに注意
強制ロスカットの発動の仕組みは、含み損が大きくなりすぎて、必要証拠金が不足した場合。保有しているポジションを強制決済され、大きな損失が確定してしまいます。
この強制ロスカットは、本来はトレーダーの身を守ってくれる仕組みで、最終防衛ラインの処置なんです。
ただ、この強制ロスカットが実行されると、それまでどれだけ多く利益を積み上げていようと、積み上げた利益を全て吹っ飛ばしてしまうことになります。
これは、絶対に避けなければいけない状況です。
ループイフダンの仕組みは、含み損を抱えやすいトレード手法となります。
自動的にポジションを増やしていく仕組みなので、自分がエントリーした方向と相場が逆行した場合、含み損が膨れ上がります。
そのため、この強制ロスカットが実行されないように、細心の注意を払う必要があります。
強制ロスカットを避ける方法はいろいろ考えられるので、ループイフダンのトレード開始前に、しっかりと戦略を練っておく必要があります。
強制ロスカットを避ける方法
- トレード資金を十分に用意する
- 取引数量を無理して多くしない
- ループさせる値幅を大きくする
- 最大ポジション数を少なくする
欲張り過ぎず、適正なポジションサイズでトレードすることが不可欠になります。
「損切り」の仕組みに注意
また、強制ロスカットまでいかなくとも、「損切り」の仕組みにも十分注意する必要があります。
というのも、リスクリワード比率の部分でも触れましたが、ループイフダンの仕組みは、1回当たりのポジションの利益に対して、損失が大きくなる傾向があります。
そのため、もし損切りが確定してしまうと、その損失分を取り戻すために、かなりの回数の利益確定をしなければいけなくなります。
では、損切り設定を「無し」にすればいいのでは?と考えてしまいがちですが、それはちょっと無謀です。
自分の思惑とは全然異った方向に相場が動いた場合に、損切り設定を「無し」にしていると、それこそ底なし沼状態で損失が膨らんでしまいます。そして、そのまま強制ロスカットへまっしぐらです。
つまり。
損切り設定は「有り」にしておくけれども、通常のループイフダンによるトレード中には「損切り」が確定しないような最大ポジション数量を設定してトレード開始することが必要になります。
ループイフダンで安全に運用する方法
ここまでのループイフダンの注意すべき仕組みを考慮して、ループイフダンで最も安全にトレードする方法を考えてみました。
最も安全に運用する方法
- 過去の最高と最低レートの範囲は全てカバーするよう、最大ポジション数を設定
- 十分な証拠金を準備し、かつ、強制ロスカットされない値幅を設定
このように、十分な資金を準備して強制ロスカットを避け、運用する通貨ペアにおいて、過去の最高と最低のレートという範囲をカバーできる最大ポジション数を設定する。そして、極力、損切りしないようにする。
こうすることで、限りなく安全に、損切りや強制ロスカットで損失を発生させることなく、ループイフダンにより利益を積み上げていくことができるようになると思います。
この手法であれば、基本的に損切りがないため、勝率約100%の、とても高い勝率のトレードが実現できます。
まとめ
最後に、ループイフダンの注意すべき仕組みをまとめておきます。
ループイフダンの注意点
- 「損大利小」となる仕組み
- 「強制ロスカット」が発生しやすい仕組み
- 「損切り」が確定すると利益を出しづらくなる仕組み
ループイフダンで利益を安定して運用し、利益を得ていくためには、「損失を確定させない」ことが最も大切です。
このループイフダンの仕組みを十分理解したうえで、便利なループイフダンのトレードを活用していきましょう!
↓まずは口座開設から↓
ループイフダンに関する書籍