最近、FXのシステムトレードのうち、リピート系の自動売買システムトレードを導入してみようかと考えております。
なので、ちょっとリピート系の自動売買システムトレードについて調べてみました。
リピート系の自動売買システムトレードとは
まず最初に、リピート系の自動売買システムトレードとは何か、ということについて。
簡単に説明すると、「システムが、自動で、一定の値幅ごとに、IFD注文を、繰り返し、行ってくれるトレード手法」です。
と、書いてはみたものの・・・。
分かりにくいですね(笑)
ということで、もう少し分かりやすく、イメージ図も使いながら説明してみましょう。
IFD(イフダン)注文とは何か
まずは基礎となるIFD(イフダン)注文について。
IFD(イフダン)注文とは、新規ポジションのエントリー注文と、そのポジションを決済する注文を、同時に合わせてオーダーできるという注文方法です。
例えば。
仮に現在が1ドル100円だった場合、「110円になったら新規ポジションのエントリーをする」という注文と、「そのポジションが120円になったら決済する」という注文を、同時にオーダーしておくことです。
リピート系の自動売買システムトレードとは何か
IFD(イフダン)注文が理解できたところで、本題の「リピート系の自動売買システムトレード」を説明してみましょう。
リピート系の自動売買システムトレードとは、本来1回1回、手作業で注文を出さないといけないIFD注文を、システムを使って自動で注文します。
それも、一定の値幅ごとに、繰り返し注文を出します。
そして、IFD(イフダン)注文に基づいて、次々とエントリーをし、損切りの値に食い込まない限り、保有し続け、利益確定の決済を行っていきます。
つまり、相場の値動きの上下に合わせて、エントリーと決済の注文を自動で繰り返し行い、利益をコツコツと積み上げていくトレード手法になります。
リピート系の自動売買システムトレードのメリット
次に、このリピート系の自動売買システムトレードのメリットについて。
メリットその1:トレードに費やす時間が短い
まず挙げられるメリットとしては、システムトレード全般に言えることですが、トレードに費やす時間が短いということ。
トレードを始める前、トレード条件の設定作業は必要ですが、その後はある程度、ほったらかし状態で大丈夫です。
24時間休むことなく、システムが私たちの代わりに設定内容に応じたトレードを実行し、エントリーと決済を繰り返して利益を積み上げてくれます。
裁量トレードのように、モニターに張り付いて、いつでもトレードができる状態を作り出す必要がありません。
また、自動という点で、私のように手動システムトレードとして1日5分かける必要もなく、1週間5分、1か月5分というレベルで、ほとんどトレードに時間を使わないと思います。
兼業のFXトレーダーであり、家事育児に大忙しの家族持ちトレーダーには最適ですね。
メリットその2:レンジ相場で利益が得られる
リピート系の自動売買システムトレードのメリット2つ目は、レンジ相場で利益を積み上げることができるということ。
相場の約7~8割はレンジ相場と言われていますが、そのレンジ相場との相性が非常に良いです。
ある一定の値幅の範囲内で上昇と下落を繰り返す値動きにおいて、このリピート系の自動売買システムトレードは、どんどん利益を積み上げてくれます。
レンジ相場は、上昇と下落がある意味ランダムで起こるため、予測が立てづらく個人的には嫌いなんですが、その苦手とするレンジ相場において利益を積み上げやすいというのがありがたいですね。
メリットその3:相場の値動きを予想する必要が無い
リピート系の自動売買システムトレードのメリット3つ目としては、相場の値動きを予想する必要が無く、トレードに不慣れな人でも、かなり簡単にトレードが可能という点。
これも、他のシステムトレードに当てはまりますね。
例えば裁量トレードの場合、テクニカル分析やインジケーターの知識を身につけ、相場の値動きを分析して、エントリーや利益確定の決済を行います。
そのため、FXトレードをしようと思った場合、ある程度の知識習得は必要になります。
その点、リピート系の自動売買システムトレードは、初期の運用方法の設定を行い、あとは相場の流れに身を任せるだけ。
「予想外の動きをした」とか「また逆方向に動いた」という、モヤモヤした気持ちになることもなく、ほったらかしにしておけば利益が積み上がっていきます。
少ない知識でも十分トレードが可能です。
メリットその4:資金量が少なくても取引可能
最後のメリットとしては、資金量が少なくてもトレードが可能という点。
リピート系の自動売買システムトレードでは、最低取引通貨数が「1,000通貨」という証券会社が多く、そこまで大きな資金を持っていなくても、十分運用が可能になっています。
そのため、気軽にスタートできるという点が良いですね。
リピート系の自動売買システムトレードのデメリット
メリットだけを見ると悪いところがなさそうに感じますが、デメリットもあります。
リピート系の自動売買システムトレードのデメリットも考えてみましょう。
デメリットその1:運用コストが高い
まず最初のデメリットは、運用コストについて。
リピート系の自動売買システムトレードを利用する場合、ある程度のコストがかかります。
裁量トレードを行う場合であれば、かなり小さなスプレッドで、取引手数料も無料というFX会社が多いです。
しかし、リピート系の自動売買システムトレードの場合、スプレッドも大きく、FX会社によっては取引手数料がかかる会社もあります。
このリピート系の自動売買システムトレードは、取引回数を稼いで利益を積み上げていくタイプのトレード手法であるため、1回当たりの運用コストが小さいように見えても、積みあがっていくと馬鹿にできない金額になります。
デメリットその2:含み損が発生する
リピート系の自動売買システムトレードのデメリット2つ目は、含み損が発生しやすいという点。
これはトレード手法の性質上、どうしようもないんですけどね。
運用コストもある程度かかることから、あまり頻繁なトレードは避けた方がよく、タイトな損切りを入れないのがスタンダード。
損切りラインまでは、ある程度値幅を大きくとります。
その結果、含み損が発生しやすくなるんです。
最悪、損切りラインを下回らなければ大丈夫なんですが、保有しているポジションが含み損を抱え、それが膨らんでいく様を見るのは、メンタルに負担がかかります。
リピート系の自動売買システムトレードのおすすめ
さて、ここまでは、リピート系の自動売買システムトレードの概要やメリット、デメリットについて書いてきました。
「じゃあ、ちょっとやってみようかな。」
「どこのFX会社を選べばいいの?」
という方に、代表的な2つを紹介してみようと思います。
「トラリピ」と「ループイフダン」
私が選んだリピート系の自動売買システムトレードは「トラリピ」と「ループイフダン」の2つ。
それ以外にも、たくさんあるんですけどね。
あり過ぎて、正直なところ、覚えきれないし、勉強しきれない(笑)
なので、よく目にするマネースクエアの「トラリピ」とアイネット証券の「ループイフダン」に絞って考えたいと思います。
「トラリピ」と「ループイフダン」の大まかな違い
最初に、「トラリピ」と「ループイフダン」の違いについて。
この2つの違いについては、細かな部分まで挙げればたくさんありますが、もっとも大きな違いとしては「注文の柔軟性」です。
「トラリピ」は、運用方法が詳細に設定できるということで、ある程度FXトレードになれた人向けです。
一方、「ループイフダン」はあらかじめ用意された注文間隔等から選択するのみで、自由度が狭いです。
ちなみに、それ以外の大まかな違いは以下のとおり。
選ぶなら「ループイフダン」
最後になりますが、リピート系の自動売買システムトレードについて、個人的には「ループイフダン」が良いかなと思っています。
というのも、「ループイフダン」の方が機能が制限されているから。
正直なところ、細かな設定が可能なシステムを利用したとしても、初期のうちはそこまで使いこなせない可能性が高いです。
選択肢が広く、迷ってしまうようであれば、できる限り機能が絞り込まれた方が分かりやすくて良いです。
そして、リピート系の自動売買システムトレードに慣れてきたら、改めて運用方法の戦略を細かく立てていく方が良い気がしています。
もし皆さんも興味があれば見てみてください。
→「ループイフダン」のアイネット証券